ある日の会話/2002.09.08. ある日の会話・その2/2002.09.10.

「ねえ、おチビちゃん。放課後、どっか寄ってかない?」
「……ダメ。約束あるし」
「ええー? 誰と? 桃? 不二? それとも大石?」
「……――カツヤ」
「……」
「エージ?」
「……ずっるーい! おチビだけ、克っちゃん先輩に会うの? ずるいずるい!!」
「……何それ?」
「オレも行っていいよね? いいってことにしよう! よし、決
定!!」
「……エージ、カツヤのこと好きなの?」
「…………(それをリョーマが言うか?)」
「ねえ? 好きなの?」
「……おチビと一緒だよ?」
「ふーん……好きなんだ」
「……?(なんか、意味深と言うか……どう取れば良いんだろう?)」
「でも、今日はダメ! オレと二人で会う約束してるから、ユーリにもナイショなの」
「えええええー? それって……浮気?
「(真っ赤になりながら)
エージのバカ!!!」
「……ったあ! 何もテニスバッグで殴らなくても……って、あ…おチビちゃん? ねえ、ちょっと……待ってよ〜ねえってばーー!」















「英二ってつくづく要領悪いよね」
「しょうがないだろ?」
「そっすよ。あれが英二先輩ッスからね」

ちゃんちゃん☆

「んじゃな、遊戯、杏子!」
「あれ、帰るの?」
「あんた、今日バイト休みじゃなかったっけ?」
「……」
「(ちょっと遊裏の視線を痛く感じながら)ああ、ちょっとな、緊急でバイト入ってくれって、携帯に連絡来てよ」
「何だ、そうなんだ」
「じゃあ、私たちだけで行きましょうよ」
「……」
「遊裏くん、行こう」
「先に行ってくれ」
「う、うん? じゃあ、玄関で待ってるね」
「……何だよ? 遊裏」
「君は、ゲームではハッタリかます時は、全く動揺しないが……。本当に実生活ではウソが下手だな」
「は?」
「疚しいことがあると、君は真っ直ぐに相手を見ないんだ。知らなかったのか?」
「げっ……」
「で、今の場合、相棒のことも杏子のことも真っ直ぐに見た君がオレだけ視線を逸らした」
「…………;;;」
「それは……オレに対して疚しい気持ちがあるからか?」
「……そ、じゃねんだけど……」
「ふーん。まあ、良い……」
「ゆ、遊裏?」
「君が何をしようと、本当に君の気持ちがオレから離れれば、オレが消えるだけのことだ。じゃあな」
「こら待て!」
「何だ?」
「そうやって人を脅迫すんのはやめろっての!!」
「……(ゆったりと笑みを見せて)じゃあ、脅されないような言動を取るんだな、城之内くん」
「ちぇ……判ってるよ。裏遊戯」






「本当に場所選ばなくなったわね」
「億面なくなってどうかと思うけどね」
「獏良くん、君さりげなくキツイよね?」
「御伽、お前だって目が泳いでんぞ」
「みんな、そんなの今更見たって楽しくないでしょ? もう行
こうよ! 遊裏くんの下駄箱にメモでもしとけば大丈夫だし」

「「「「一番、きついのって、もしかして、遊戯?」」」」



しょうもないまま、終わる(笑)